コカ・コーラ社とペプシコ社、コーラ飲料伸び悩みで、エナジードリンクに着目
2019年 7月25日
砂糖入り炭酸飲料の消費量が減少する米国にて、コカ・コーラ社とペプシコ社両社は、コーラ飲料で確立されたそれぞれの世界的なブランド認知度を利用して、今度は、成長の続くエナジードリンク・カテゴリーへ本格的な参入を試みている。
コカ・コーラ社は、2019年末までに、米国を除く20ヵ国にて、コカ・コーラ・エナジーの発売を計画中である。2015年、レッドブルに続くエナジードリンク最大級ブランドの持つモンスター・ベヴァレジ社の株16.7%を取得したコカ・コーラ社は、コカ・コーラ・エナジー発売に関して、契約違反としてモンスター・ベヴァレジ社の反対を受けていたが、最終的には今年7月に、両社の契約の下で、独自のエナジードリンク発売可能にまでこぎつけた。
コカ・コーラ・エナジーは、同社によれば、他のエナジー・ブランドよりも“ソフトなフレーバー”を持ち味とし、日常的にエナジードリンクを摂取しない消費者に好まれていると、当初行われた調査では明らかになっている。
一方のペプシコ社は、カフェイン含有量が多いマウンテン・デュー・ブランドをエナジードリンク・カテゴリーへ移行させる努力を続けており、最近では、マウンテン・デューAmp Game Fuelエナジードリンクを発表した。こちらは、ビデオゲーム・ファンをターゲットにしているとのこと。
市場調査会社ミンテル社のデータによると、米国でのエナジードリンク/ショット売上高は、2013年から2018年の間に29.8%増を見せた。
(CNBC, July 23, 2019)