今、米国では、缶コーヒーがおもしろい
2019年 7月 4日
今、米国では、缶コーヒーの種類がかつてなく豊富である。炭酸やフルーツ・フレーバーを加えたものなど、興味深い缶コーヒー新製品が続々と登場している。
健康志向で、砂糖入り炭酸飲料離れが顕著に見られる米国消費者ではあるが、それでも、炭酸で、フレーバーのある飲料、さらには、多少甘味があり、カフェインが入っている飲料を求める傾向にある。このような状況下、ここで紹介する、独創的な缶コーヒーは、従来の典型的なコーヒーを凌ぎ、順調に売上を上げることができるであろうか。
① コーヒー・ソーダ/炭酸コールドブリュー・コーヒー は既に米国コーヒー業界では定番となりつつある:
Matchless社:かすかな甘味のあるコーヒーにシトラスの香りがする缶コーヒー・ソーダ
② 最近では、缶コーヒー新製品の中には、馴染みあるコーヒーの味とはほど遠いものもある:
SunUp社:焙煎されていないコーヒー豆を使用したGreen Coffeeは、抗酸化作用を促すクロロゲン酸が豊富であり、カフェインも含有しているものの、味はアイスティーに近い。
③ ユニークなフレーバーに注力するコーヒー・メーカーもある。いずれも缶での販売である:
UFC社: ココナッツミルク・コーヒー
米国の人気のスーパーマーケットTrader Joe’s: コールドブリュー・ココナッツクリーム・ラテ
Locoコーヒー社: コールド・ブリュー・コーヒーとメーブル・ウォーターをブレンド
Vivic社: リコリス、ラベンダー、サルサパリアなど、ルートビアにむしろ近いフレーバーを利用したスパークリング・コーヒー
Rise Brewing社: レモンジュースを多く加えた “レモネード” コールドブリュー・コーヒー
Upruit Brewing社: “Cherry”、及び、“タンジェリン& ヒマラヤ・ソルト” フレーバーのスパークリング・コールドブリュー・コーヒー
(The Washington Post, Jun.27, 2019)