バドワイザー、世界で最も価値あるビールブランドに
2019年 7月 2日
ブランドの価値評価で著名なブランド・コンサルティング会社、ブランド・ファイナンス (Brand Finance) 社が先週末発表した最新ビール・ブランド・トップ25で、バドワイザーが、今回初めて、バドライトを凌ぎ、世界で最も価値あるビールブランドとして評価されたことが明らかになった。
2018年、前年比6%上昇し75億ドルと評価されたバドワイザーのブランド価値上昇は、昨年のFIFAワールドカップのグローバル・スポンサーシップ・キャンペーンによるところが大きく、これをきっかけに、世界32億人に及ぶサッカーファンに同ブランドのメッセージが届けられたことに加え、南アフリカ、コロンビア、中国、オーストラリアを含む新しい市場開拓が加速したと言われる。
これまでビールブランドの王座に君臨していたバド・ライトは、第2位に終わった。
今回、価値が大きく上昇したビール・ブランドは、アジアのブランドであり、中でも中国勢である。スノー(Snow) ブランドは、その中でも最速で価値を上げたブランドで、今回初めて上位10位以内に入った。スノーは、既に世界で最も売れているビールであり、その販売量はバドワイザーの二倍以上である。
注目すべきブランドは、今回19位で初登場を果たしたスコットランドのクラフトビール・ブランド、ブリュードッグ(BrewDog)。既に英国を中心に世界の主要都市に、醸造所やバーの形態で拡張戦略を計画する同ブランドは、ジンやウォッカ等の蒸留酒、シードルも提供する。昨年にはホテル事業への参入も発表し、米国にて、世界初のクラフトビール・ホテル“ドッグハウス”をオープンさせている。
(just-drinks.com, Jun.27, 2019 / Beverage daily.com, Jun.27, 2019)