アルミ飲料缶、さらなる軽量化
2019年 6月13日
製缶会社アルダー・グループ (アイルランド) は、容量330mlのアルミ飲料缶重量を7%削減したことを明らかにした。
同社は既に先月、英国のシードル・メーカー、サッチャーズ社のシードル440ml缶の軽量化を実現したことを報告している。この軽量缶を使用することで、英国Myrtle Farm工場にて年間1億缶を使用するサッチャーズ社は、およそ70トンのアルミ節約、並びに、年間381トンの炭素排出量の削減が可能となる。
顧客の利益と直結するサステナビリティ向上が叫ばれる昨今、アルダー・グループは、この軽量缶で包材そのものの消費量を減らすことによりそれを実現する。
アルダー・グループは、同社の工場の大半にて330ml缶重量の7%削減を実施しており、また、440ml缶 及び500ml缶にも軽量化を反映させることに成功している。その結果、将来、同社の生産工程で使用される水、及び、二酸化炭素排出量を大量に削減することが可能となる。
さらに、この軽量缶は、標準缶用の充填ラインでの搬送に対応し、炭酸飲料の圧にも同様に耐え得る。厚さが最も薄い部分で0.09mmとなる缶であるが、コラム強度も維持する。缶蓋についても、CDLタイプに対応すると報告されている。
(The Canmaker, Jun.12, 2019 / PackagingNews, Apr.23, 2019)