ボトルドウォーター売上増続く、米国

2019年 6月 6日

米国人は、市販される飲料製品の中でボトルドウォーターを最も好んで飲むと、国際ボトルドウォーター協会(IBWA) の最新調査結果は報告している。
IBWAの最新報告書によると、ボトルドウォーターの最近の消費量増加の69%が、炭酸ソフトドリンク及び果汁飲料の消費を意図的に減らし、ボトルドウォーターに移行してきた消費者によるものである。2018年の米国人一人あたりのボトルドウォーター消費量は前年比4.3%増の42.3ガロンであった。
炭酸ソフトドリンクからボトルドウォーターに移行した米国人消費者は、環境保護にも寄与しているという。なぜならば、現在、ボトルドウォーターに使用されるプラスチック製容器は、100%リサイクル可能なものであると同時に、炭酸ソフトドリンクの容器と比較しプラスチック使用量が59%少ない(23.9g vs.9.89g)からである。これは、一般的に炭酸ソフトドリンク容器の方が、炭酸の使用量、及び、充填工程に関連して、より厚さの厚いボトルが要求されるからである。
IBWAはまた、ボトルドウォーターのプラスチック製容器は、そのキャップも含め、100%リサイクル可能であることを強調している。現在、ボトルドウォーターは、家庭で最もリサイクルされている容器であり、そのリサイクル率は53.9%。それに対し、炭酸ソフトドリンクの場合は20.4%である。ボトルドウォーター用ボトルでのリサイクルPET材(rPET)の含有量も年々増え、2008年では3.3%であったのに対し2017年では18.2%にまで増加した。この数字を更に高めるにはしかし、消費者のリサイクル習慣にかかっている。
IBWAが指摘するもう一つの点は、ボトルドウォーターにとり、水道水は、一般的に考えられているほどには脅威的な存在ではないということである。ボトルドウォーターは、どこへでも持ち運べる飲料として評価されているからである。
ボトルドウォーターの中では、スパークリング製品が依然として最も人気が高く、また、スプリングウォーター(湧水)・ブランドよりもFijiやSmartwaterなどのプレミアム・ブランドが好んで飲まれている。

(Beverage daily.com, May 31, 2019)

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