アンハイザー・ブッシュ社が注目する、米国ビール市場 3つのメガ・トレンド

2019年 5月30日

アンハイザー・ブッシュ北米社(以降、AB社)は、最近の米国ビール市場について、米国人が以前飲んでいた量ほどビールを飲まなくなっているとコメントしている。
バドライト、バドワイザーなどの米国を代表するブランドで知られる同社は、現在、米国ビール市場で認められる3つの“メガ・トレンド”(大きな傾向・流行)に注目し明示することで、同社ブランドの拡張を目指す。
メガ・トレンド1:これまでにはなかった、全く新しい体験・製品を、消費者は求めている:
AB社は、これに対し、従来の旗艦ブランドの売上低迷に対処するため、Shock Top、 Goose Island、Budweiser Reserveといった“プレミアム”ビールの販促に注力。
メガ・トレンド2:健康志向のライフスタイルに合った低/ゼロ・カロリー・ビールや飲料を、消費者は求めている:
AB社は、低炭水化物・低カロリーのミケロブ・ウルトラ、有機栽培による材料で醸造されたピュア・ゴールドに注力。また、心身をリラックスさせる効果を目的とする、大麻を含有する飲料研究のための事業にも投資。
メガ・トレンド3:企業の社会的責任・理念を追求するブランドに、消費者の関心は高い。
AB社は、この点において、世界各地での安全な飲み水の提供活動を推進。その一例として、ステラ・アルトワを通じ、世界各地の困窮する人々への飲料水提供に、消費者も関与できるキャンペーンを促進。

(FOXBusiness, May 29, 2019)

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