コカ・コーラ・ブランド初のエナジードリンク、欧州で発売

2019年 4月 2日

コカ・コーラ英国社は、コカ・コーラ・ブランドでは初となるエナジードリンクを、4月下旬に、英国、スペイン、及びハンガリーにて発売する。
18~35歳をターゲットとする新製品は、コークの味を活かしながら、天然由来の材料、ガラナ抽出物、ビタミンB等を主に含有する飲料である。カフェイン量は80mgと、レギュラー・コーク24mgの3倍以上で、使用される容器である250mgスリム缶の場合、エスプレッソ・ダブルショットと同等のカフェイン量となる。
コカ・コーラ社が17%弱の株式を保有するモンスター社は、レッドブル、ロックスターと並ぶ主要なエナジードリンク・ブランドであるが、コカ・コーラ独自のエナジードリンク発売について、モンスター社が両社間の契約を侵害する可能性もあるとしたことから、現在、これについて調停中であると言われる。
コカ・コーラ社は、 “total beverage company”を目標に、これまで主流としてたソーダから、健康に良いとされる飲料への移行を進めている。オーストラリアのコンブチャ・メーカー買収、スポーツドリンク新規事業への投資、メキシコで最も人気の高いスパークリングウォーター・メーカーの買収は、その活動の一環である。
コカ・コーラ社は、カフェインについても積極的にプロジェクトを進めている模様で、昨年、英国のコスタ・コーヒー・チェーンを買収した一方で、カフェインを効かせた ゼロシュガー/ゼロカロリーのスーパーソーダ、“サンダー”を、フィリピンで発売したばかりである。

(Atlanta Business Chronicle, Mar.28, 2019 / The Canmaker, Mar.29, 2019)

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