野外ロックフェスティバルで、PETボトル飲料を全面禁止、アルミ缶飲料を奨励

2019年 3月 5日

1970年から毎年(5,6年おきに休催年あり)英国ピルトンにて開催される、世界最大規模の野外ロックフェスティバル“グラストンベリー(Glastonbury)フェスティバル”が、今年も6月末に3日間行われる。広大な農場に、毎年15万人を超える人々が訪れ、数多くの著名バンドが出演する。今年の同フェスティバルでは、訪れるファンのみならず、参加するミュージシャンや裏方スタッフにもプラスチック・ボトル飲料は一切供給されない。これまでプラスチック・ボトルで飲料を販売していた業者はそろって、アルミ缶で飲料を販売する。さらに、入場者には、再使用可能ボトルを持参するよう呼び掛けている。
2017年には、グラストンベリー自らがフェスティバル敷地内に設置したリサイクル・センターにて、消費されたアルミ缶45トン分がリサイクルされた。
長年、グリーンピースやウォーターエイドに代表される環境保護団体からの支持を受けているグラストンベリー・フェスティバルは、アルミ缶の利点を多くの人々に伝える絶好の機会ともなる。
フェスティバルに訪れるロックファンが再使用可能なボトルや缶ウォーターを持ちながら、缶ビールを片手に舞台でパフォーマンスを繰り広げる有名ミュージシャンたちを応援するという光景は素晴らしいに違いない。そして何よりも大切なことは、彼らが去った後、空のプラスチック・ボトルが全く残されていないことである。

(CanTech, Feb.28, 2019)

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