売り場での製品管理にドローン活用
2019年 1月22日
ビールメーカーのアンハイザー・ブッシュ・インベヴ社は、カナダ・モントリオールの実際の売り場における自律飛行ドローン、及び、最新コンピュータ-・ビジョンの活用を試みている。これは、ペンサ・システムズ社供給の最新の店内在庫管理システムを使用するもので、売り場の陳列品の監視を実施するものである。
小型ドローンが実際の店内を自律飛行し、陳列された製品とそのコードを読み取り、在庫切れや陳列スペース割合などのデータ収集とその報告を行うという、かつてないレベルの店内在庫管理による戦略がまもなく展開する時代となる。このドローン・システムは、1時間あるいは1日単位で陳列棚の在庫状況を98%の正確性を持って収集することが可能であると言われる。
ある調査によれば、売り場で製品が不足している状態、あるいは、消費者が求めるものが見つからない状態を含む在庫切れと呼ばれる問題は、小売店にとり1兆ドル近くの損失を結果的にもたらす可能性があると言う。視覚による小売店内在庫管理は、ブランドオーナー/小売店にとり長年の課題であり、その実態は、オンライン・ショップなどの電子商取引の広がりでますます複雑さを増している。
売り場でのライブ・トライアルの結果から判断すると、ペンサ・システムは、店舗から求める営業上の条件は特になく、数日内で開始することが可能であり、小売店インフラあるいはソフトウェア・インターフェイスへの統合が行われ、開始から90分ほどで、最初のデータ収集が可能であると言われる。
(Beverage daily.com, Jan.14, 2019)