コカ・コーラ社もアルコール・フリー飲料

2019年 1月17日

コカ・コーラ社は、アルコールを含有しない大人向けスパークリング・ドリンクを米国で発表した。
“バー・ノン(Bar None)”ブランドは、ビール、ワイン、カクテルを好んで飲む人々向けに、バーを想起させるフレーバーと、その時々でトレンドとなっている原料を加えて作られる。


ビンに詰められたこの飲料は、一本につき70~130カロリーで、果汁あるいはサトウキビで甘味を出す。
お酒に代わるフレーバー豊かな飲み物が全くないと言う話題で盛り上がった職場でのある会話をきっかけに生まれたのがバー・ノン。以前のようには量を飲みたいと思わなくなったものの、適度な量のアルコール飲料はやはり味わいたい、そんな場合に楽しみながら長く飲める飲料を探している人は、昨今、少なくないという。
コカ・コーラ社の調べによると、米国の成人の18%がアルコール飲料を飲まず、また、常にお酒を楽しむ人でもその35%の人々は、ノンアルコール飲料も飲みたいと思っていることがわかっている。ワイン・インテリジェンス社により発表された最新報告書でも、ワイン愛飲家が多い米国で、35歳以下の成人がワインを飲む頻度は明らかに減少していることを伝えたばかりである。
ある特定の消費者層を狙うのでなく、このような昨今の人々の心境をバー・ノンはターゲットにしていると同社はコメントしている。
バー・ノン・ブランドはまた、販売チャンネルにより異なるアプローチを取る。あるレストランでは、ブランチ・メニューにそのまま取り入れられる一方で、カクテルのレシピの一部としてもバー・ノンは利用可能である。米国の酒類販売店では、通常、ノン・アルコール飲料を買い求める人はまれなため、カクテルのミキサー(割り材)としてバー・ノンを位置づけている。
バー・ノンのような飲料を包含する新しい飲料カテゴリーを、コカ・コーラ社は新たに生み出そうと試みている。(弊社業界情報2018年11月27日付に関連記事)

(FOODBEV MEDIA, Jan.16, 2019 / the drink business, Jan.16, 2019)

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