2019年飲料トレンドのひとつは、缶ワイン

2019年 1月 8日

ワインの容器としての缶の使用は、米国では既に消費者に受け入れられている一方で、英国では、ワイン特有の伝統から、ビン以外のどんな容器をも良しとしない傾向が長く続いた。しかし、そんな状況は英国で変わりつつある。ある意味、環境を考慮する意識が高くなってきた消費者が、飲料メーカーにビン以外の選択肢を検討するよう促してきたとも言える。
このトレンドで興味深い点は、英国の消費者が缶を選ぶのは、環境への負荷が少ないという理由以上に、特に、一気飲み、深酒を回避する傾向にある昨今の若い世代が、ビン一本よりも少量のサイズ(25clなど)を好むこと、コルク・スクリュー不要であること、ビーチや公園にも持ち込めることなどの缶が提供する利便性を非常に重視していることにある。
英国人の生活に浸透している人気スーパーマーケット、ウエイトローズは、1年前、2018年のトレンドのひとつとして缶ワインを挙げたが、2019年には、缶ワインはそれ以上に人気が高まるとコメントしている。

(the drink business, Jan.7, 2019 / CanTech, Dec.24, 2018)

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