余ったコーンフレークでビール醸造
2018年12月18日
シリアル食品製造会社のケロッグ英国社は、同社が余らせたコーンフレークをビール醸造に利用する。
環境への負荷をいかに軽減するかは、世界のあらゆる企業を悩ます課題である。食品メーカーのケロッグ社が、食品の無駄を最小限に抑える方法として提示したのが、コーンフレーク製品には使えずこれまでゴミと化していた、工場で残るコーンフレークを材料にして作るビールである。
英国マンチェスターのSeven Bro7thers 醸造所により作られる“Throw Away IPA”は、シリアル製品にするにはサイズが大きすぎたり、小さすぎたり、あるいは欠けていたりするコーンフレークを、ビールに“アップサイクル(より良い製品にして価値を高めること)”する。このビール醸造に使われる穀類のうち約30%がコーンフレーク、残りの70%が小麦である。ビール一杯の売上につき10ペンスを、ある食品配給チャリティ支援を目的に寄付する。
ケロッグ英国社は、近年、製造過程で出る食品の無駄の軽減に努めており、今年は、食品の無駄を前年比12.5%削減したと報告している。
(The Telegraph, Dec.5, 2018)