コーヒーカップ決済

2018年12月 4日

英国最大手のカフェチェーン、コスタ・コーヒー社は、英国のクレジットカード・サービス会社のバークレーカード社と提携し、英国初となる非接触型決済技術を組み入れた、再使用可能なコーヒーカップを発表した。
11月よりコスタ・コーヒーの店舗で販売が開始されたアルミ製 “クレバー・カップ” は、消費者に使い捨てカップの使用を控えさせることを目的とする、コスタ・コーヒー社が広範囲にわたり実施しているキャンペーンの一環である。
クレバー・カップの底が、着脱可能なシリコン製ベースとなっており、そのベース内部に非接触型決済チップを組み込んでいる。クレバー・カップの底を支払ターミナルに軽く接触させることで、限度額30ポンドまで、コスタ・コーヒー店舗に限らず、非接触型決済の表示がある場所であればどこででも支払いを済ませることができる。チップへの入金は、オンラインで、あるいは、スマホに取り込んだ専用アプリbPayを通じて行う。
装着可能なチップ技術開発は、クレバー・カップのように、多くの日常品をスマート決済装置に変えることが可能となる。このような最新技術は若者にアピールしやすく、それゆえ、活用次第では、環境への負荷を軽減する結果にもつながると、コスタ・コーヒー社は見ている。

(Mobile Marketing, Nov.28, 2018 / The Grocer, Nov.19, 2018)

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