飲料は、小さめのサイズの容器がトレンド

2018年11月29日

清涼飲料業界では小さめのサイズの容器に向かうトレンドが確実にあり(弊社業界情報2018年10月30日付に関連記事)、その状況は、消費者に多くの選択肢を提供し、また、飲料メーカーには新たなる開発の道を広げている。
小さいサイズの容器は、ブランドオーナー/飲料メーカーにとっては、売場での差別化を図る機会を提供する一方で、消費者にとっては、摂取カロリー削減につながり、また、購入する地域によっては、量に応じて課せられるソーダ税/砂糖税に対処する策としても役に立っている。
11月中旬にドイツ・ニュルンベルグで開催された飲料業界の展示会、Brau Bevialeでも、飲料の缶とプラスチックボトルいずれにおいても、従来よりも小さめのサイズに多くの関心が寄せられていることがわかっている。
缶の場合、世界の飲料缶製造会社各社は、このトレンドに対応しており、例えばクラウン・ベヴキャン・ヨーロッパ&中東社は、現在、提供する飲料缶サイズとして、以前からある500mlサイズから、小さいサイズの185mlスリム缶、150mlスリム缶までサイズの幅を広げている。以下は、クラウン・ベヴキャン社のコメントである:
① 小さめのサイズの缶の中には2桁の売上増加も認められているものもある
② 飛行機機内販売用の飲料缶サイズとして生まれた“ミニ缶”売上の増加が著しい。現在では、アルコール飲料に加えられるプレミアム・ミキサー用の容器として人気が高い。
③ 英国市場の傾向としては、フルカロリーの飲料には、小さいサイズの缶を使用する一方で、低糖飲料については、従来と変わらず大きめの缶を使用している

(Beverage daily.com, Nov.26, 2018)

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