クラフトビール人気、米国から欧州へ

2018年10月 2日

市場調査会社ミンテル社の調べによれば、昨年発売されたクラフトビール新製品は、その54%が欧州発であり、米国からの新製品はわずか19%であったこと、つまり、5年前の欧州29%、北米52%と比較すると大きく逆転したことが報告されている。
ここ数年の間に、クラフトビール人気は米国から英国へ移り、今、さらに、欧州大陸へと移行しつつあると、ミンテル社は見ている。
ビール醸造所やビール・スタイルが、何世紀もの長い間変わることなく守られ続けている欧州、特にドイツ、ベルギー、チェコの国々では、真新しいビールを求める消費者は多くなっている。
例えばインディアン・ペール・エール(IPA) に代表されるような、彼らの伝統的なビール・スタイルとは異なるビールへの関心は、欧州大陸で高く、ポーランドで64%、フランス63%、イタリア61%、ドイツ50% であることがそれぞれ明らかになっている。さらに、多少価格が高くともクラフトビールを購入したいと答えたのは、イタリアで52%、フランス51%、ドイツ46%、英国45%、と報告されている。

(The Canmaker, Sept.27, 2018)

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