リフィル可能なビール瓶使用を促進、米国オレゴン州
2018年 9月25日
毎夜のビール摂取は、体重に影響を与えるばかりか、その分だけ缶や瓶が積まれ、環境にも悪い影響を与える。米国オレゴン州に住む人々は、まもなく、これについて持つ罪悪感を軽くすることができるかもしれない。オレゴン州は、最近、米国で初となる州全域にわたるリフィル可能なビール瓶プログラムを発表した。
現在の所、このリフィル用ビール瓶プログラムに参加する、同州内で営業する7つのクラフトビール醸造所が、通常よりも厚みがあり、重量も重いリフィル用瓶でビールを販売している。通常のビール瓶と容易に区別できるリフィル用瓶は、どの醸造所でも受け入れられ、リフィル可能であるため、このプログラムは今後、徐々に州内で広がっていくものとみられる。
“refillable” と印字された瓶は、最大40回まで繰り返し再使用可能である。通常の瓶と区別しやすい厚みのあるリフィル可能な瓶は、どの瓶デポジット所に持ち込んでも確実にリフィル用として分別される。
2018年、オレゴン州は、瓶デポジット金を5セントから10セントに上げた。また、同州のメタル、瓶、プラスチック製容器等のリサイクルのための回収率は、2017年には、前年の64%から73%に上昇したと報告された。
飲料容器のリフィル・プログラムは米国では一般的ではないが、例えばカナダの一部の州では、リフィル可能な瓶の回収率は99%近くに達している。そのような瓶は、平均15回再使用される。ドイツのビールのほとんどは、再使用可能な瓶で販売されている。
現時点でリフィル用瓶の洗浄施設を持たないオレゴン州は、洗浄処理のためにモンタナ州に瓶を輸送している。
(Mental Floss, Sept.21, 2018)