米国児童が最も多く飲む飲料は水
2018年 9月18日
米国の児童が消費する飲料のほぼ半分が水/ミネラルウォーターであることが、米国疾病予防管理センター(CDC)の最新報告書により明らかになった。
米国国民健康栄養調査に基づいて作成されたこの報告書によると、2013年から2016年にかけて2歳から19歳の米国児童により消費された飲料の約3分の2が、水と牛乳で占められており、児童の肥満の主な原因と言われる砂糖入り炭酸飲料の摂取が、過去10年の間に大幅に減少したことが裏付けられる。
◆ 2歳から19歳の米国児童が摂取する飲料の内訳:
44% 水/ミネラルウォーター
22% 牛乳
20% 砂糖入り炭酸飲料
7% 100%果汁飲料
8% その他
一方、児童がどの飲料を摂取するかについては、人種や性別によっても傾向が異なることもこの報告書は示している。
◆ 水/ミネラルウォーター消費量が消費飲料全体に占める割合:
アジア系米国児童の場合 55%
白人児童 46%
ヒスパニック系児童 40%
アフリカ系(黒人)児童 38%
エール大学が2013年に実施した調査の一つは、黒人とヒスパニック系児童が、白人児童の2倍多くテレビ・コマーシャルを見ていると報告しており、砂糖入り炭酸飲料の宣伝が、特に黒人・ヒスパニック系をターゲットに積極的に展開される傾向がある。
◆ 砂糖入り炭酸飲料が、一日の摂取飲料に占める割合:
黒人児童 30%
ヒスパニック系児童 22%
白人児童 18%
アジア系児童 9%
また、水と牛乳では、男子児童が牛乳をより好んで飲む一方で、女子児童が水/ミネラルウォーターを好んで飲む傾向が見られると報告されている。
(UPI, Sept.13, 2018)