プレミア・ブランドが頼り、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社
2018年 8月14日
世界最大のビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社の世界全体での売上高は、今年第2四半期には前年同期比1.4%減少したものの、ブラジル、メキシコ、中国、そして西欧でのプリミアビール・ブランドの売上増が純利益を16%押し上げる結果となった。
今年6月中旬から約1か月にわたりロシアで行われたFIFAワールドカップのスポンサーを務めたことが、この期の売上を押し上げるのに大きく貢献した。この期間、コロナ・ビールの世界全体での売上が前年同期比21.9%増を記録したのを始め、バドワイザーが同4.1%増、ステラ・アルトワは同9%増とそれぞれ増加を見せた。
最大の市場である米国でのビール販売数量は、クラフトビール人気の影響を引き続き受け、前年同期と比較し減少している。一方で、最大の売上増を見せたのが、南米市場であった。
プレミアム・ブランドと、世界各地域に応じる同社の持つ多様性が、今年後半、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社をけん引する要素となりそうだ。
(The Canmaker, July 27, 2018)