ハイネケン社、カルフォルニアのビールブランドから大麻含有の飲料を発売
2018年 8月 9日
ハイネケン社傘下のカルフォルニア州拠点のビールブランド、ラグニタス (Lagunitas) ブリューイング社は、アルコールの代わりに大麻 (marijuana/cannabis) を加えた飲料を Hi-Fi Hops の名で発表、娯楽用大麻売買が最近合法となった米国カルフォルニア州の限られた薬局で、先月末販売開始された。1缶8ドルという飲料としては高価格であるにも関わらず、場所によっては列を成すほどの人気となっている。
ビールのようなスパークリング・ウォーターと描写されるこの飲料は2種類あり、ひとつは、大麻の花や葉に含有される、特に気分を高揚させる作用があると言われるTHC を1缶につき10mg含有したもので、もう一方は、大麻の茎や種から主に抽出される、気持ちを落ち着かせる作用のあるCBD成分を5mgとTHC 5mgを混ぜたハイブリッドである。
Xolution社(ドイツ)により開発された、缶を再封可能にするXOシステムを利用する缶蓋を使用し、消費者に携帯性・利便性を提供する。
この飲料に欠点があるとすれば、それは、通常のビールと違って、バーで飲めないことであろう。
大麻含有の飲料産業への参入は、大手企業、特に現時点では大手のビールメーカーのトレンドである。2030年までには、売上がおよそ7,500万ドルに達するとも予想される大麻は、米国で、清涼飲料をしのぐ勢いを既に見せている。
(Business Insider, Aug.9, 2018)