ビール消費量減少で缶需要も減少、米国
2018年 7月31日
米国缶製造者協会(CMI)は、最新の報告書で、北米地域のアルコール飲料缶の今年第2四半期の出荷量が、前年同期比5%以上も減少したことを明らかにした。
2017年、米国国内でのビール消費量は前年比1.2%減少した一方で、輸入ビールの売上は、前年比3.2%増加したため、国内では缶需要がその影響を受けており、今年に入ってもこの現象は続くものと見られる。
国内クラフトビールの人気は衰えを見せておらず、販売数量では、今や米国ビール全体の12.7%を占めるに至っている。また、昨年の米国ビール全体の売上高1,110億ドルのうち、クラフトビールによる売上高は260億ドルに上ったことも報告されている。
飲料缶全体では、清涼飲料メーカーへの缶出荷量が前年同期比1.9%増加したおかげで、今年第2四半期の出荷量は1.7%増とかろうじて増加となった。
(The Canmaker, July 24, 2018)