自動冷却缶 “チル缶”、新たな機能で容易に即座に冷えた飲料を調達
2018年 4月17日
常に時間に追われ、移動に忙しい昨今、消費者が、冷えた飲料を即座に入手できる場所にいるとは限らない。ジョセフ社(米国カルフォルニア州アーバイン)は、そのような状況に応える飲料を目指し、新しい飲料用自動冷却缶(Chill-can)(弊社業界情報2012年2月9日付に関連記事)を発表した。
新たに開発された2ピース・アルミ自動冷却缶は、今回、冷却液として液化炭酸ガスを使用した。取扱い方は簡単で、プラスチック製缶底が上にくるように自動冷却飲料缶を逆さまにし、その缶底をひねって回すことで、熱交換ユニット(HEU)が作動し、75~90秒後には飲料缶が完全に冷える。缶の向きを元に戻して冷えた飲料を楽しむ。氷で飲料が水っぽくなるようなこともない。冷蔵庫から取り出した缶よりも長い時間、飲料が冷えているという効果もある。
今回製造された自動冷却飲料缶は、16oz缶(HEUを含む)で、他の通常の16oz缶と同様に店頭陳列できる。飲料缶全体(うち5%はプラスチック)が100%リサイクル可能である。
スマホや高速インターネットが使用できる範囲が世界で広がる今、望むものをオンデマンドで調達されることに慣れた人々の需要に対応するだけでなく、冷蔵施設がないというより深刻な状況にある地域での需要に応える商品としても、自動冷却缶は、今後、より多くのブランドへ選択肢を提供するものとなる。
(Packaging Digest, Apr.12, 2018)