包装を100%リサイクル可能が目標、今度はネスレ社
2018年 4月12日
世界最大の食品・飲料メーカー、ネスレ社(スイス)は、同社製製品に使用される包装全てを、2025年までにリサイクル可能な、あるいは再使用可能な包装に切り替えることを目指す。
欧州では、土地や海にゴミとして集積されるプラスチックを削減する取り組みを一段と強めており、欧州に本社を置く食品メーカーを中心に具体的な対策の発表が相次いでいる。
この問題に関し具体的目標を一昨日発表したネスレ社は、リサイクル不可能なプラスチックを使用しない、リサイクルしやすいプラスチック材を積極的に使用する、異種の包装材どうしを複雑に組み合わせる包装を排除するあるいは変更する、といった内容を示している。使用するプラスチック包装の色を、リサイクルを容易にすると言われる薄い色に代えるなども実施する対策の一つである。
ネスレ社の競合であるユニリーバ社は既に昨年に同様の目標を発表しており、また先週には、使用済みPET材を食品向けのバージン材に近い素材に変える新技術の開発を目的に、業務提携をしたことを発表した。
英国の高級スーパー・チェーン、ウエイトローズ社は、この火曜日に、今秋までに店内での使い捨てコーヒーカップの使用禁止を実施すると発表した。
(Reuters, Apr.10, 2018 / FOODBEV MEDIA, Apr.10, 2018)