米国クラフトビール業界、廃業増と、強まる “ローカル” 志向

2018年 4月 3日

2017年、米国で営業をしていたクラフトビール醸造所は、6,372を数えた。その中には、その年に営業を開始した997社が含まれる一方で、2.6%にあたる165の醸造所がその年に廃業した。米国ブリューワーズ協会は、クラフトビール醸造所の廃業は、今後増えると予測する。
2017年の廃業の多くは、特に規模の小さな醸造所に多く見られたと報告されている。
では、どのタイプのクラフトビール醸造所が現在成功しているのかと言えば、これも決して規模の大きな醸造所ではない。米国ブリューワーズ協会によれば、クラフトビール醸造所よりもさらに小規模なマイクロブリューワリー、及び、醸造所を持ちそのビールをレストランで提供するブリューパブが、2017年のクラフトビール売上増加の76%に寄与していると言う。明らかに消費者の好みは、より小さな地域範囲である “ローカル(地元)” で造られるビールや、近所にあるタップルーム、ブリューパブで飲めるビールに移行しつつある。
全般的に見て、より限られた地域でのみビールを提供する醸造所の方が、全米や複数の州で手に入るビールの醸造所よりも売上増の割合は良いようだと、ブリューワーズ協会はコメントしている。また、特定の地域に醸造所が増えるに従い、消費者が “ローカル” と見なす範囲も、ますます縮小する傾向にあるようである。

(Bevarege daily.com, Mar.28, 2018)

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