ネスカフェも、ニトロ缶を採用
2018年 3月22日
今回発売されるネスレー社のコーヒーブランド、ネスカフェは、製缶会社アルダー・グループ (アイルランド) により製造されるスリムタイプの 250ml アルミ缶を使用する。この缶は、製缶工場にて缶内に挿入されるプラスチック製カプセルを利用して、窒素をコーヒーに注入することにより、コーヒーに滑らかさとクリーミーさを加える。
アルダー・グループは、昨年4月に、英国のコーヒー・メーカー二社向けにニトロ缶を製造しており、今回のネスカフェの缶もそれと似た缶のタイプである (弊社業界情報2017年4月6日付に関連記事)。
飲料の “ニトロ化” は、コーヒーよりも前に、ドラフト・スタイルのビール及びスタウトで既に認知されている (弊社業界情報2016年1月21日付に関連記事)。
ネスカフェ・ニトロは、Azeraの商品名で、アイスコーヒーとして二種類をそろえて、数週間後に英国で発売される予定である。
ニトロ・コーヒーのトレンドは、2016年始めに米国で、クラウン・ベヴキャン社供給の缶を使用したコーヒー・メーカーでありカフェも展開する La Colombe 社発表のニトロ・コーヒーに端を発する (弊社業界情報2017年6月27日付に関連記事)。その時のニトロ缶は、缶底に設けられたバルブから、亜酸化窒素ガスを注入するものであった。
(The Canmaker, Mar.21, 2018)