ハイネケン社、2017年売上増と将来の成長を支える製品カテゴリーの確立
2018年 2月20日
ビール・メーカー、ハイネケン社(オランダ)は、世界全地域を合わせて前年比販売数量4.5%増を記録し、アジア太平洋地域を除くすべての地域で増加を記録した。
特に、ブラジル、南アフリカ、ロシア、メキシコ、及びルーマニアで前年比2桁の増加を見せた。
昨年ハイネケン・ブランドが好調であった理由を、ハイネケン社は、①ブランド・ハイネケン、②クラフト、③ノン・アルコール、④プレミアム、という主要カテゴリーの存在にあるとして、以下のように説明を加えている:
1) 昨年発表したノン・アルコール・ラガーで33clボトルでカロリー69%のハイネケン0.0の売上が欧州で好調。現在16市場で販売されており、先月には、米国及びカナダでも発売された。
ハイネケン0.0の特色は、レギュラー・ハイネケン(5%)を薄めるのではなく、新規製品として最初の段階から醸造していること。同社の他ビールのシェアを奪うことなく、むしろランチ、運動後、運転前など新しい消費機会を作る製品と位置付け、現時点では小さなシェアを占めるに過ぎないが、今後伸びるブランドと見ている。
2) 同社が最近買収したベルギー及び米国/英国のクラフトビール3ブランドの前年比2桁の売上増
3) 昨年のブラジル・キリン社買収を通じ、ハイネケン社は、世界ビール市場第3位のブラジル市場で第2位の規模を誇るビールメーカーとなったことによるブラジル市場のシェア確保。
4) メキシコ、カンボジア、ベトナム、エチオピア、ハイチ、アイボリーコースト、モザンピークといった新興諸国での生産力増強/醸造工場建設。
(Beverage daily.com, Feb.12, 2018)