キューリグ・グリーン・マウンテン社、Dr ペッパー・スナプル社買収へ

2018年 1月30日

Dr ペッパー・シュナプル社を買収することにより、キューリグ・グリーン・マウンテン (以降、キューリグ) 社は、Dr ペッパー、7アップ、スナプル、サンキスト等 世界的に知られる飲料ブランドを手に入れられるだけでなく、Dr ペッパー・シュナプル社が持つ広範な販売網を活用することが可能となる。
キューリグ社の親会社であるJABホールディング社は、長年、食品とコーヒーをともに提供するサービスを目指し、米国で知名度のあるピーツ・コーヒー社、カリブー・コーヒー社、クリスピー・クリーム・ドーナツ社、ベーカリー・カフェ・レストランのパネラ・ブレッド社など次々と買収し、傘下に収めてきた。
現在でも米国世帯の20%が保有するというシングルカップ・コーヒーポッド用マシーンを提供し、コーヒー業界を変えたキューリグ社は、ここ数年、ネスレー社のネスプレッソマシンなど競合の出現もあり、売上を落としている (弊社業界情報2013年11月21日付、2015年1月8日付、2016年6月9日等に関連記事)。
一方のDr ペッパー・スナプル社は、最近ますます強くなる米国消費者の健康志向の影響で、売上低迷の炭酸飲料カテゴリーを主要ブランドとしている。
今回のおよそ187億ドルに及ぶ買収計画では、キューリグ・Dr ペッパー社を新社名として、今年6月末までに契約を締結する予定である。

(The New York Times, Jan.29, 2018)

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