クラフトビール缶充填事業、米国で拡張進む

2018年 1月16日

主にクラフトビール缶の充填を手掛ける米国アイアン・ハート・キャニング社(米国オハイオ州)は、同業のリバー・シティ・キャナリー社(メリーランド州)を吸収し、米国最大の可動式缶充填ライン・サービス会社となる。
2013年に充填事業に参入したアイアン・ハート社は、現在では充填ライン34本を稼働する能力を有し、同社の持つ倉庫とトラックを駆使し、小規模経営のビールやサイダーなどの飲料メーカー自身の場所で、缶充填ラインを稼働させるサービスを提供する。現場で実際に生産した分だけ請求する充填サービスは、特にラインを所有する余裕のない小規模経営の醸造会社にとっては画期的である。充填事業にとどまらず、溶存酸素量や缶蓋シームの検査、ラベル装着、印刷缶の保管などのサービスも提供する。
今回の買収を機に、現在の事業範囲を米国北東部から東南地域にまで拡張する。
クラフトビールの缶への移行が進む中、このような充填ライン・サービスの需要は今後も高まると予想される。

(The Canmaker, Jan.15, 2018)

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