英国のコーヒー紙コップに “ラッテ税”
2018年 1月 9日
英国では、消費されたコーヒー用の紙コップが毎分500個の割合でごみ箱に捨てられている。それが1年の単位となると、約25億個にも上る。しかも、これらの消費済み紙コップのリサイクル率は0.25%以下である、と、環境に関わる監査委員会は最近発表した。
かつては紅茶を嗜む国として名高かった英国では、今、街がコーヒーハウスであふれている。その結果、コーヒー紙コップの“ゴミ”化が深刻化しており、英国議会では、テイクアウト用のコーヒー/ティーの紙コップに対し25ペンスを課税する、いわゆる “ラッテ税(Latte Levy)” を求める声が高まっている。集められた税金で、今後5年の間に、紙コップのリサイクルを促進するインフラを支援する計画である。
英国最大のコーヒー・チェーン、コスタ・コーヒー社、並びに、スターバックス社は、コーヒーカップを持参する消費者に対し割引を提供するなど、消費者にカップ持参を奨励する一方、コスタ・コーヒー社は、リサイクル可能なカップを製造する会社と提携し、社内での紙コップ・リサイクルも進めていく考えだ。
(Food Drink & Franchise, Jan.8, 2018)