欧州で、アルミ飲料缶リサイクル率が過去最高に

2017年11月16日

欧州アルミ業界を代表する団体、欧州アルミニウム(ベルギー)による最新報告書は、欧州のアルミ飲料缶リサイクル率が、2014年に72.9%に達していたことを明らかにした。
欧州内で有限な資源の効率的再利用を目指す、EUによる政策のひとつである“循環型経済(Circular Economy)パッケージ”において、目標として定めた「2025年にアルミ・リサイクル75%達成」が実現可能となる重要な結果であると、欧州アルミニウムは、今回報告された数値についてコメントを出している。
このリサイクル率は、EUの28ヵ国とEFTA(欧州自由貿易連合)4ヵ国(アイスランド、ノルウェー、スイス、リヒテンシュタイン)を対象として算出されている。アルミ飲料缶のリサイクル率は、フィンランドやドイツの99%から、ラトビアやポルトガルの30%まで欧州内で大きな差があるのも事実である。
製缶会社とリサイクル業界との業務提携によるリサイクリング・プログラム“EveryCanCounts”(英国)は、自国に限らず他の国を訪れている時も、消費した飲料缶を必ずリサイクルするよう呼び掛けている。

(The Canmaker, Nov.13, 2017)

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