ビールメーカー、マリファナ入り飲料販売を計画
2017年10月31日
嗜好品としてのマリファナ使用が複数の州で合法化され、マリファナ・ブームに沸く米国で、これまで静観していた大手飲料業界ではあったが、ここに来て、コロナやモデロなどの人気ビール、ワイン、及び蒸留酒を生産するコンステレーション・ブランズ社(米国ニューヨーク州)が、カナダの医療マリファナ製品販売会社、キャノピー・グロウス社の株9.9%をおよそ1億9,100万ドルで取得し、同社最大株主となり、マリファナを煎じた飲料の生産・販売を計画している。
両社は、大人向け製品として販売可能なマリファナをベースとする飲料(必ずしもアルコール飲料とは限らない)を共同開発する。
米国人の64%がマリファナ合法化を望んでおり、その割合は過去最大であるとも言われる。合法マリファナ市場は昨年60億ドルを記録し、2026年までには500億ドル市場になると予測されている。
コンスタレーション・ブランズ社は、米国については、現時点では、全国レベルで合法化されるまでは、マリファナ製品を販売する計画はないとしている。
カナダでは、来年7月までには、嗜好品としてのマリファナが合法化されるが、米国で合法化されているのは、8州(アラスカ州、カルフォルニア州、コロラド州、マサチューセッツ州、メイン州、ネバダ州、オレゴン州、ワシントン州)とワシントンD.C.に限られている、しかし、今後その数は増える見込みである。
(Chicago Tribune, Oct.30, 2017)