コカ・コーラ社、北米での売上増加
2017年10月26日
ソフトドリンク・メーカー、コカ・コーラ社は、今年第3四半期、北米市場売上高で前年同期比3%の増加を記録し、競合相手であるペプシコ社に対して市場シェアを拡張した。
ここ数年の間、米国消費者の高糖度炭酸飲料離れが顕著となり、低カロリーのコーラ製品提供や健康に良いとされる飲料ブランドの買収を実施するなど両社ともに戦略を変えてきた。その結果は、第3四半期では、コカ・コーラ社に軍配が上がることとなった。
コカ・コーラ社の最近の戦略のひとつとしては、非炭酸飲料ブランドの買収がある。ソルティー・ミネラルウォーター・ブランドのTopo Chico社、ティー・ブランドのオーネスト・ティー社、AdeS ソイ飲料ブランド(ユニリーバ社より)などがその一例で、健康志向の消費者に提供できる選択肢を増やしている。また、コカ・コーラ社は、ボトリング会社のリフランチャイズ(同社製造施設をボトリング会社へ譲渡)を積極的に進めることで、経営・マーケティングでの合理化を図り、また、経費削減にも導いている。
それとは対照的に、ペプシコ社は、ゲータレードの需要低下などを理由に、この期の北米市場飲料売上を2年ぶりに落とした。
昨年、コカ・コーラ社は、北米ノン・アルコール飲料市場で、ペプシコ社のシェア19%を上回る
22%のシェアを得ている。
(Reuters, Oct.25, 2017)