コーヒーハウスにとり将来脅威となるのか、RTDコーヒー

2017年10月 5日

開封してすぐに飲めるRTDコーヒーは、昨今、米国小売コーヒー市場で最速で成長を遂げている飲料セグメントである。一方、コーヒーハウス/ショップ市場もまた、持ち帰り用に本格派コーヒーを求める消費者に依然人気がある。
RTDコーヒーは米国でブームを呼び、今では136億ドルの米国小売コーヒー市場の20%を占め、今後5年間もその勢いは続くと予想されている。
米国のコーヒーハウスもまた、その売上を大きく伸ばしており、今年末までには234億ドルに到達し、それ以降数年は増加傾向をたどると見られる。しかし、このような売上増加にも関わらず、全米のコーヒーハウスの総数は今年、前年比2.17%増を見せるにとどまり、2011年以来最低の伸びとなった。コーヒーハウスの売上増は、それ自体の拡張によるものではなくむしろ、プレミアム飲料を求める消費者、それに多くを費やすことを厭わない消費者の数が増えているためであると市場調査会社ミンテル社は分析する。
最近のRTDコーヒーは、ニトロやコールドブリューなど、オプションを増やし、プレミアム化を進めている。そのため、コーヒーハウスにとっては、今後、RTDコーヒーが、売上に影響を及ぼす脅威となる可能性もあるとミンテル社は見ている。

(Beverage daily.com, Oct.4, 2017)

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