ビールはフルーツ・フレーバーから
2017年 9月26日
ビールメーカー、ミラークァーズ社(米国)は、“Two Hats”と名付けた新しいビール・ブランドを、来年早々、全米にて16oz缶で発売する。
21~24歳の消費者をターゲットにしたこのビールは、ライムとパイナップルのフルーツ・フレーバー2種類をそろえるライトビールである。市場調査会社ミンテル社の最近の調査は、フレーバー・ビールが、今、米国で発売されるビールの27%を占めており、それは2010年に比べ85%増となると報告している。また、米国のビール消費者は、5人に1人の割合でフレーバー・ビールを飲み、特に22~34歳の女性に多いとの結果も出ている。
飲酒が法的に認められる最低年齢でビールを飲み始めると、その後ずっとビールを飲む可能性が高くなるとの統計結果を受けて、ミラークァーズ社は、特にその年齢層に的を絞り、彼らが、初めてのビールとして、飲み易いフレーバー・ビールを手に取り、そこから徐々に他のブランドに移行することを期待する。
当然のことながら、同社は、Two Hatsを、デジタルを利用する、従来とは異なる宣伝方法で売り込む計画である。この年齢の消費者層は、ビールを非常に好きになるか嫌いになるかの両極端に分かれる傾向があり、捉え難いと言われている。
(DBR, Sept.11, 2017)