高糖度炭酸飲料税収入、予想よりも大きく下回る

2017年 8月24日

高糖度炭酸飲料への課税(ソーダ税)を今年1月から施行したフィラデルフィアでは、この課税により得られた税収入を、コミュニティー・スクール、保育園プログラム、リクレーション・センター、図書館、公園に関わる取り組みに充てる予定である。
この税収が、6月末までの半年間で、予想を15%下回る3,930万ドルであることが最近報告された。
この結果を受けて実施された市場調査結果により、フィラデルフィア住民は依然、高糖度炭酸飲料を購入しているものの、購入するために、フィラデルフィア市を出て市外で購入していることが明らかになった。
市内での高糖度炭酸飲料売上は前年同期比55%減少した一方で、市外での売上は同38%増を見せている。また、市内では、ボトルドウォーターの売上が同13%増加している。
米国では、国民の糖分摂取を削減する目的で、高糖度炭酸飲料への課税を検討する都市が増えている(弊社業界情報2016年12月20日付、及び2014年11月6日付に関連記事)ため、課税を実施したフィラデルフィアの動向に注目が集まっている。

(CNBC, Aug.22, 2017)

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