粉コーヒーもスリム缶で
2017年 6月27日
米国のコーヒー小売店であり、北西部ではカフェも展開するLa Colombeコーヒー・ロースターズ社(米国フィラデルフィア州)は、製缶会社クラウン社(米国)が供給する缶を使用する“ドラフト・ラッテ”新製品を発表した。缶コーヒー“ドラフト・ラッテ”に続くこの新製品は、粉コーヒー(グラウンドコーヒー)で、こちらもあたかも飲料のように缶に詰められて販売されている。
挽きたてのコーヒーが缶に詰められることで鮮度を維持しながら、賞味期間が従来と比べ5倍長くなり、その日に挽いたかのような味わいを楽しめるというのが宣伝文句。中身をドリップフィルターに入れ、コーヒーメーカーで作るタイプのコーヒーである。
クラウン社により製造されたこの150ml缶は、イージー・オープン・エンドで、缶蓋全体が開く。“360エンド”と呼ばれるこの缶蓋は、2010年World Cupサッカー・トーナメントのために、南アフリカ市場にてSABMiller社が初めて採用し、それ以降、2012年には、中国市場で、バドワイザー用にアンハイザー・ブッシュ・インベヴ社も使用している。
La Colombe社のドラフト・ラッテは、2016年初めに飲料製品として発売された際、クラウン社製造による缶を使用した。缶底に米国食品医薬品局(FDA)認可の合成樹脂製バルブ“InnoValve”を設け、そこからミルクを含むコーヒーを亜酸化窒素ガスとともに注入することで、缶を開けた時に、コーヒーが泡状になるという機能を備える缶である。このクラウン社製缶は、業界誌The Canmaker誌により“Can of the Year 2016”に選ばれた。
(The Canmaker, June 23, 2017)