米国ミレニアル世代が好む飲料ブランド
2017年 6月22日
雑誌出版企業Conde Nast社と投資銀行ゴールドマン・サックス社が毎年ミレニアル世代に向けて実施する“Love List”は、ミレニアル世代が好むブランドを調査する。今回は、米国のおよそ8千人の消費者の間で、初めて食品・飲料カテゴリーについて“Love List”が実施された。
調査の結果、米国ミレニアル世代が最も好む食品・飲料ブランド・トップ20に入った飲料は、San Pellegrino(イタリアのミネラルウォーター・ブランド)、Nespresso、スターバックス、コカ・コーラであった。
この調査全般で確認された3つの傾向がある。まず、よく言われるミレニアル世代の健康志向である。ミレニアル世代の間では、ヨーグルトとプレミアム・コーヒー・ブランドの人気が特に高い。次に、ミレニアル世代が、ブランドが示す方針や主張を重要視していること、そして、自分のライフスタイルに合い、常に結びつきを感じさせるブランドを好む傾向にあることである。そして最後に、彼らが厳選したブランドは決して数多くなく、その忠誠心が絶対的であることだ。
飲料・食品小売業者としては、Wal-Mart 社、Target社、そして Whole Foods社が上位に挙げられた。その Whole Foods社を、ミレニアル世代を常にターゲットに置くAmazon社が買収する。今後、Amazon社が、飲料・食品小売業者としてもミレニアル世代に認知されるのに、それほど多くの時間は要さないであろう。
(MarketingDaily, June 21, 2017)