消費者は包装で選ぶ

2017年 6月15日

米国のクラフトビール・ブランドの数は増え続けており、昨年1年間だけでも、約1,800種に及ぶ新製品が発表された。最近実施されたニールセン社のクラフトビール・カテゴリー・デザイン調査によれば、米国クラフトビールを購入する人々のうち70%が、事前に購入する品を決めているのではなく、むしろ、売場で、製品の包装あるいはラベルによってクラフトビール購入を決めると答えているという。また、消費者のうち71%が、新製品を好んで選ぶ傾向にあるが、中でも目を惹く包装の新製品を購入するという。
購入の決め手となるロゴ/ブランド名、ボトル形状、ラベル色彩などを含めた“包装”特徴の中でも、包装デザインが、売場でクラフトビールを探している際に最初に目に留まる点であると消費者の43%が答えている。ビールの生産地に関する情報が購入の決め手になると答えた消費者は、包装に次いで多かった。
ニールセン調査では、また、消費者にとり、ラベルに書かれた宣伝文句、醸造に関する情報、あるいは伝統は、目で訴える包装デザインほどにはビール購入において強い影響は与えていないことも明らかにしている。
全米売上上位5位内に常に入るクラフトビール・メーカー、シエラ・ネヴァダ社のラベルは、その中心となるイラストや字体を1980年から現在にいたるまで大きく変えることなく維持している。包装デザインに関して言えば、一貫性があり過ぎるくらいでいいのかもしれない。

(Beverage daily.com, June 9, 2017)

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