ボトルドウォーターに代わる缶ウォーター
2017年 5月25日
オーストリアのスプリング・ウォーター・メーカー、Cano ドリンクス社が英国で販売する、缶を容器とするウォーター、CanO Water®(弊社業界情報2016年1月12日付に関連記事)は、今、海洋生態系に深刻な影響を与える原因のひとつと考えられているPETボトルの使用量を削減することを意図して、再封可能なアルミ缶を使用する同社製品の販売に取り組んでいる。
英国で年間生産されるPETボトル180 億本のうちわずか1/4しかリサイクルされていないと言われるPETボトルの使用に誰もが責任を持つべきとして立ち上がった同社創設者は、ロンドン近郊で、人々が購入したボトルドウォーターをCanO Water®と交換するというイベントを行った。最近では、ソーシャル・メディアを介したキャンペーンに積極的に取り組む一方で、英国のネット・スーパーOcadoでも同社製品を購入可能にし、家庭へのウォーター配送の需要に応えている。
製缶会社ボール・パッケージング・ヨーロッパ社より供給されるこのアルミ缶の特徴は、ドイツのXolution社供給の“XO”缶蓋を使用する点で、リフィルも容易にできる缶である。ウォーターは、オーストリアのCano ドリンクス社自身の生産ラインで充填される。
今年だけでおよそ100万缶の出荷を予定しており、中国のスーパーへの輸出も見込まれている。現時点ではサイズは330ml缶であるが、米国での販売も考慮しより大きなサイズの使用も検討されている。ツイストオフ・キャップ缶蓋を使用する500ml缶は、すでにNoah's Waterブランドで販売されているが、XO蓋を使用する大型缶も今後生産されると予想される。
(The Canmaker, May 24, 2017)