アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社、投資増で市場変化に対応
2017年 5月18日
世界最大のビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社(ベルギー)は、設備投資を増やすことにより、米国のビール市場への変化に対応する。
同社は、既存の工場設備、配送、充填・包装、サステナビリティ、及び技術の最新化を目指し5億ドルを投じる構えだ。
米国のビール市場は、多種多様のクラフトビールのシェア増加が目覚ましく、その数もまた、2022年には現在の倍近い8,000社に上るとも言われる。一方で、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社の米国内でのビール売上は、年1.5%近く減少している。
同社の投資には、ロサンジェルス、及び、オハイオ州コロンバスの醸造から出荷にかかる時間短縮のための配送設備最新化8,200万ドル、コロラド州フォートコリンズ醸造工場のアルミボトル生産・ドライホップ能力の各々増強2,800万ドル、ミズーリ州セントルイス醸造工場アップグレード等が含まれる。また、スターバックス社との2016年の提携に基づくティーヴァナ・クラフト・アイスティー(弊社業界情報2017年2月16日付に関連記事)の生産、充填、包装を目的を目的とするニューヨーク州ボールドウィンズヴィル醸造工場への1,000万ドル投資も予定されている。
アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社は、2020年までに総計20億ドルの設備投資を計画しており、今回の投資はその一環である。
(NYup.com, May 15, 2017 / The Canmaker, May 16, 2017)