米国食缶は、ペットフード缶がけん引

2017年 5月16日

今年第1四半期の米国での食缶出荷数量は、ペットフード缶の増加が野菜缶等の減少を相殺したことで、結果として、前年同期比0.6%減に抑えられたことを、米国缶製造者協会(CMI)は報告した。
現在、米国の食缶部門で最大セクターであるペットフード缶は、シングルサーブなどを含む従来よりも小さめのプレミア・サイズへの需要に対応し、前年同期比2.8%増を記録した。一方で、野菜缶は同7.2%減となった。また、乳児用調整粉乳、果汁、肉、及び魚介類製品を含むその他の食缶の出荷数量も同4.5%減となった。
スープ缶は、前年同期比3.1%増を示したが、これは、過去のレベルに戻った状態に過ぎない。スープ缶については、消費者が、鮮度の高い製品やパウチへと移行していることが明らかであるため、今後も苦戦を強いられることが予想される。

(The Canmaker, May 12, 2017)

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