植物由来ウォーター売上、世界で好調

2017年 1月26日

従来のミネラルウォーターに代わる新種のウォーター(オルタナティブ・ウォーター)が、世界全体での売上を着実に伸ばしており、2016年には、前年比21%増を記録したと、市場調査会社Zenith社が報告している。
この売上の伸びは、消費者の健康志向に伴う高糖度炭酸飲料離れに依るところよるところが大きく、特にその傾向は北米・南米市場で顕著である。中でも植物由来ウォーターとして、ココナッツ・ウォーター及びメープル・ウォーターの売上増加が目覚ましい。
米国市場では、2016年、ココナッツ・ウォーターがオルタナティブ・ウォーター全体の売上の86%を占めるに至った。数多くの小規模/地元メーカーがあふれる植物由来のウォーター市場において、ココナッツ・ウォーターに限っては、世界的に著名なメジャー3社がその部門を率いている;コカ・コーラ社 (ブランド:Zico 及び イノセント)、ペプシコ社 (O.N.E.、Kero Coco 及び ネイキッド)、そしてAll Market社 (Vita Coco)である。
アジア・太平洋地域 及び 南米が、ココナッツ・ウォーターが今後最速で成長すると期待される市場である。
米国市場でココナッツ・ウォーターに比べるとまだシェアの少ないメープル・ウォーターは、2020年までにその売上を3倍伸ばすと見られている。
一方、白樺の樹液を原料とするバーチ・ウォーターは、西欧で最も成長を期待されている植物由来ウォーターである。

(Beverage Industry, Jan.25, 2017)

業界情報一覧