中国飲料市場 今年の傾向
2017年 1月17日
今年の中国飲料市場では、天然成分とエネルギーをキーワードとする飲料の需要が高まりそうと、複数の市場調査会社は予想している。
健康に良いとされる成分に惹かれるのは、中国の消費者も変わらない。果物、野菜、ナッツ、シード、穀物、植物を含有する100%天然果汁やネクターが、世界的に注目されていると調査会社ミンテル社は報告している。
その一方で、スポーツ/エナジー飲料の消費量が今年も引き続き中国市場で成長すると予想される。実際、中国は、既に世界最大のエナジードリンク市場である。中国では、2014年~15年にかけて前年比25%増となる、米国の4倍近い量のスポーツ飲料が消費された。中国政府は、2025年までにスポーツ関連産業をおよそ8,500億ドル規模に拡大させる計画を打ち出しており、この点で、今後のエナジードリンク需要増も大いに期待される。
エナジードリンク・ブランドのレッドブル(オーストリア)は、現在、中国で製造され、中国エナジードリンク市場でシェア80%を占める独占的存在である。ライバルであり世界第2位の売上を誇るモンスター・エナジー(米国)は、中国市場で既に似たようなブランド名・包装の飲料が出回っていることもあり、ブランド認知に手間取っているものの、今年、徐々にその売上を伸ばすものと見られている。
(Beverage daily.com, Jan.5, 2017 / CCM, Nov.11, 2016)