2017年、ロシアで施行されるアルコール飲料規制

2017年 1月 6日

ロシア政府は、2017年から2019年にかけて、ビール、及びハード・リカー(アルコール含有量 9%以上)への増税を実施することを明らかにした。
そして2017年1月1日、容量1.5リットル以上のプラスチック製ボトルを使用するアルコール飲料の生産・販売を禁止する規制が施行された。7月1日からは、このサイズのプラスチック製ボトルを使用するアルコール飲料の小売販売そのものが禁止される。
ビール・メーカーは、長年、この当局の動きに反対してきた。ロシアで第2の規模を誇るバルチカ・ブリューワリー社は、ロシアで現在生産されるビールのうち15%が1.5リットル以上のプラスチック製ボトルを使用しており、今後、生産禁止となる分を他の容器タイプに振り分け、規制の影響を最小限にとどめる一方、これ以上のプラスチック製ボトル使用の制限が今後実施されないことを望みたいとコメントしている。
ロシアのビールは、ビンよりも安いプラスチック製ボトルで多く販売されており、ロシア当局は、国民のアルコール飲料摂取量を削減する目的で、この規制を含む様々な規制施行を進めている。
ロシアのビールメーカーは、2014年より、容量2.5リットル以上のボトルを使用するビール、及びアルコール含有量6%で且つ容量2リットル以上のボトルを使用するビールの生産をそれぞれ自主的に中止している (弊社業界情報2015年8月25日付に関連記事)。

(Russia Beyond The Headlines, Jan.1, 2017 / Reuters, Aug.19, 2015)

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