エナジードリンク、そしてそれを超える飲料
2016年11月29日
米国飲料市場では、ボトルドウォーターとともに、エナジードリンクの人気が依然として強く、2015年、その出荷量は前年比10%増加した。
ある市場調査会社の統計によると、世界レベルにおいて、2015年には、2008年以来最も多くのエナジードリンク新製品が発表されている。
飲料メーカーは、一方で、今までにない飲料カテゴリーを模索してもいる。
エナジードリンクで著名なモンスター・ベヴァレジ社(米国)は、Mutantと名付けたカフェイン115mg(20ozサイズで)含有の炭酸飲料を今年米国で発表した。Mutantは、これまでのエナジードリンクを超えるものとし、ペプシコ社の人気ブランド、マウンテン・デューと対峙する飲料であることを明らかにしている。
キャンベル・スープ社(米国)は、同社の代表的ブランドV8に緑茶から抽出する天然エナジーを加えたV8+Energyブランドを、ペプシコ社は、ゲータレード・ブランドの燃焼系要素に米国農務省認可のオーガニック成分を加えたGatorade G Organicをそれぞれ投入し、今後の成長に期待する。
既存の確立された人気ブランドに、今のトレンドであるエナジー系や天然的要素等を加えることにより新カテゴリーを開拓する動きが一部の飲料メーカーに見られ始めている。
(FoodBusinessNews, Nov.21, 2016)