ボール社、スペインでの生産能力増強へ
2016年11月 8日
世界最大の製缶会社ボール社は、今年6月末に正式に認可された、同じく製缶会社であるレクサム社の買収後に迎えた今年第3四半期決算の報告の中で、前年同期比36%増の売上を記録したことを明らかにした。
この期の業績を地域別に見ると、北米および中央アメリカ地域では、前年同期比31.5%増で、これについてボール社は、この増加は、買収効果と、この地域、特に米国とメキシコで、ビール及びノンアルコール飲料用缶と特殊サイズ缶の需要が伸びたことを挙げている。
レクサム社が既に大きなシェアを獲得している南米では、飲料缶売上は同期比237%上昇した。ブラジルとアルゼンチンの不景気の影響はあったものの、ビール・メーカーからの特殊サイズ缶の安定した高需要がこの結果に導いたと同社は見ている。
欧州(中東を含む)では、買収効果の結果、売上は前年同期比53%増加した。ビールと特殊サイズ缶の需要と、ロシアからの高需要が反映された。
ボール社はまた、スペインに新しい飲料缶製造工場を建設する計画があることを明らかにした。
ボール社のレクサム社買収条件に従い、ボール社が欧州に所有していた製缶工場のほとんどがアルダー社に売却されたが、ボール社が解消しなかったスペインの一定の顧客との長期契約を遂行するため、マドリッド近郊に、2ラインを備える飲料缶製造工場を建設する。新工場は2018年の操業開始を予定している。
(The Canmaker, Nov.4, 2016)