欧州では、家飲みが人気
2016年10月27日
オン・デマンドTV、オンラインによる配達サービスなど、家にいても外出先と同じようなサービスを得ながら、自分の家ならではの快適さでリラックスでき、さらに、外出するよりも安上がりになるということから、今、欧州では、好んで家でお酒を飲む人たちが増えている。
英国では、ここ数年の間に、アルコール飲料の、バーやレストラン(“オン・トレード”)での消費から、スーパーやコンビニで購入する“オフ・トレード”の消費量への移行が顕著だ。2008年から2013年の“オフ・トレード”によるビール消費量の増加率は、ベルギーで12%弱、ドイツで14%、スペインでは23%を示している。そしてその傾向はますます強くなっている。
家で飲むということは、飲料を家に持ち帰ることであるので、容器が軽量で、サイズが小さいことが望まれる。その点で、缶の飲料が好んで選ばれている。ドイツでは、ここ9年間、飲料缶使用量が倍増し、スペインでは26%増加した。缶の軽量化・サイズの多様性のみならず、他の容器に比べ、飲料の品質保持はもちろんのこと、短時間で冷え、また、より長い時間冷えた状態を保つ等の缶の持つ利点もまた、家飲みに向く飲料容器として缶が選ばれている理由である。
好んで家で飲むのは決してアルコール飲料に限ったことではない。欧州の中でも特にフランスとドイツでは、コーヒーを家で飲むことを好む人が多いという統計結果も出ている。最近、アルダー・グループが発表した、ニトロ・コールドブリュー・コーヒー用ニトロ・スリム缶の開発は、このような欧州の家飲みのトレンドを後押しすると見られる。
(FoodBev Media, Oct. 26, 2016)