今年のハロウィーンもパンプキン・ビール?
2016年 9月30日
米国シアトルで人気の高い地元ビール・メーカー(現在、アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社傘下)のElysian ブリューイング社は、1996年開業以来毎年、数十種類のパンプキン・ビールをハロウィーンの季節に展開していることでも有名だ。今年もその伝統は引き継がれるようで、ファンは一安心だ。
というのも、昨年のこの時期、多くのクラフトビール・メーカーで、米国ハロウィーンを象徴するビールであるパンプキン・ビールが売れ残るという今までには考えられなかった事態が発生したからだ。原因は、過剰生産、市場の飽和状態、そして不運にも秋にしては暖かすぎる気候を迎えたためだった。この事態は、人気のビール・メーカーの多くが例年にも増してパンプキン・ビール生産量を増加し、新規クラフトビール・メーカーがさらにそれに倣って同種の製品を生産したことにより発生したものだった。そして米国ビール史上初めて、大量のパンプキン・ビールが賞味期間を過ぎても店頭に残り、多くのビール・メーカー、卸売店、小売店が損失を出す結果となった。その際、多くの関係者が、パンプキン・ビールのブームは過ぎた、翌年の2016年は生産を大幅に削減するとコメントした。
さて、今年も9月半ばを過ぎ、多くのクラフトビール・メーカーが今年のハロウィーン向けの生産を終えているはずだ。実際に彼らは生産を控えたか?メーカーの多くが大幅にパンプキン・ビール生産量を削減していた。中には全く生産しないメーカーもある。今年のハロウィーン、米国でパンプキン・ビールに代わる人気ビールは、どのビールだろうか?
(Forbes, Sept. 19, 2016)