世界で伸びるエナジードリンク
2016年 9月 6日
2015年、世界エナジードリンク市場は、2008年以降どの年よりも多くの新ブランドを発表したと、市場調査会社ミンテル社は報告している。2015年はまた、エナジードリンクの販売量が、2012年以来最速のペースで伸びたとも同社は報告している。
世界最大のエナジードリンク市場である米国を筆頭に、中国、英国、タイ、ベトナムが販売数量を伸ばし、世界全体の販売数量は前年比10%増を記録した。前年比9%増のドイツは、2015年、どの国よりも多く新製品を発表した。
国毎の前年比販売数量増加率を見ると、中国が25%増で最も高く、ベトナムがそれに続いた。
エナジードリンク・メーカーは、巨大ブランドを持つことで、宣伝費やプロジェクトに多大な資金を投じその独特なイメージを創り出すことに成功している。
成分内容で時として問題となるエナジードリンクがあるが、欧州では、オーガニックを原料とする天然成分含有のエナジードリンクの人気が高まっており、2015年の新製品のうちの60%を占めたが、世界全体で見ると7%とまだ規模は小さい。
多忙でストレスも多い、子育て中の若い夫婦が、世界のエナジードリンク・ブランドの貴重な消費者層である。エナジードリンクの派手な販促活動の中心となるのは通常18~24歳の層ではあるが、実際は、若い夫婦、そしてもう少し上のミレニアル世代が、エナジードリンクの主流消費者層である。
(The Canmaker, Aug. 31, 2016)