ペプシコ社、クラフトソーダに大きな期待

2016年 8月18日

食品・飲料メーカー、ペプシコ社は、“クラフト”ソーダは、今後、新しいトレンドとなると言う。
それ故、ペプシコ社は、クラフトソーダが美味しく(そして健康的な)飲料であるとミレニアル世代に納得させることを目標に、このカテゴリーに大きな投資をすることを明らかにしている。
同社は、“Stubborn”をクラフトソーダとして、5種類のフレーバーをそろえ、今月初旬より米国の主要小売店にて販売開始した。
Stubbornソーダは、公正貿易認定証付きのサトウキビ糖ならびにステヴィアを使用し、フルクトース・シロップを使用していない。また、Stubbornの売りであるカロリーは、12ozビンで90~100カロリーで、ペプシ・コーラの小ビン・サイズの150カロリーに比べ少なくなっている。
“クラフト”ソーダは、全米でクラフトビール人気が高まっている時にまさに消費者にアピールする戦略であるが、実際には、炭酸ソフトドリンク・カテゴリーにおいては、クラフトソーダ売上が占める割合は非常に小さい。さらには、クラフトソーダの定義が公に規定されていない。単なる販促活動上の一戦略に過ぎないと言う人々もいる。しかし、炭酸ソフトドリンク・カテゴリーが11年連続で売上減となる一方、ボトルドウォーターや果汁飲料などがより“健康的な”飲料として売上を伸ばしているのであればこそ、Stubbornを始めとするクラフトソーダが、消費者の持つ炭酸ソフトドリンクのイメージを良い方向に変える可能性はあるのかもしれない。

(Fortune, Aug. 5, 2016)

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