米国メジャービール・メーカー、容器ラベルにカロリー&成分を積極的に表示

2016年 7月14日

米国の多くのビール・メーカーを代表する団体、米国ビール協会は、醸造会社に、容器上のラベルに、カロリー、炭水化物、タンパク質、脂肪、アルコール度数、その他の成分、ならびに醸造日の情報の公開を奨励することを、今週火曜日に発表した。アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社、ミラークァーズ社などメジャービール・メーカーは、この流れを支持することを明らかにしている。新しい指針では、成分表示の方法は、容器ラベルに示すか、あるいはラベルに示されるQRコード等を通じて成分を公開するウェブサイトへリンクさせるかのいずれかとしている。2020年末までに実施することをビールメーカーに奨励している。
ライトビール・ブランドは、長年、カロリー情報を公開しているが、その他の種のビールについては、そうではなかった。ミラークァーズ社のMiller64ビールは、成分をラベルに表示した初めてのビールであり、今では、同社の主たるブランドは全て成分表示をしている。アンハイザー・ブッシュ・インベヴ社もまた、国内で販売するビールのほとんどについて、成分情報を2012年末よりウェブサイトで提供している。
一方で、1年間に季節限定版を含む豊富な種類のビールを少量だけ生産するクラフトビール・メーカーにとっては、ラベル変更に即座に対応することは難しいと、米国クラフトビール・メーカーを代表するブリューワーズ協会はコメントしている。
米国では、食品医薬品局がチェーン・レストランに対し、メニューへのカロリー表示の義務化を進めており、それが、ビールラベルにカロリー表示がないクラフトビール・メーカーには不利に働く可能性があると指摘するアナリストもいる。

(St.Louis Post-Dispatch, July 12, 2016)

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